日本肥料アンモニア協会

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海洋漂着プラスチックを巡る肥料業界の対応について

令和元年5月7日
日本肥料アンモニア協会
全国複合肥料工業会

海洋漂着プラスチックを巡る肥料業界の対応について


 私ども団体の取扱品目、特に化学肥料については申し上げるまでもなく、農業生産に欠くことの出来ない基礎的な資材であり、我が国の農業及び国民生活に対して多大な貢献を果たしてきた。
 
 その中でも速効性肥料を、プラスチック類を用いて物理的に加工した被覆肥料は、機能性肥料として主力商品であり、その特長は、農家の要望に合わせて肥効特性が適切にコントロールされていることにある。1970年台の上市以降、現在まで様々なタイプが品揃えされており、被覆肥料及び被覆肥料を配合した複合肥料は日本の農業に欠かせない肥料として、多くの肥料メーカーが生産出荷している。
 
 被覆肥料の特長として、溶出コントロール性、高成分、吸湿性が極めて低いことなど肥効特性も含めて、他の機能性肥料では機能面、コスト面で代替できない状況となっている。現在では、本機能が評価され、被覆肥料が使用されている水田の面積は約6割を占め、我が国の農業にとって重要、かつ不可欠な品目と位置付けられ、今後益々需要が増えると予測している。
 
 従来の速効性肥料では、作物へ基肥・追肥と数回に分けて施肥していたが、数回の施肥作業は農家へ負担を強いていた。被覆肥料は、肥料の利用効率が速効性肥料に比べて格段に高く、この誕生により全量基肥施肥あるいは施肥回数の削減を可能とした。施肥の省力化は、農家の方から高い評価を得てきた。大規模農家においては、経営の効率化に、その他高齢農家においても夏場の施肥の省力化により体力、健康面でも支持されてきた。
 農水省においても、施肥量を減らすことが出来るので肥料資源が有効活用されること、圃場系外への肥料成分の流出が抑制され水系富栄養化が抑制されること及び温暖化原因のN2Oガス発生が抑制されることなど、環境に配慮した農業が可能と位置付けられて来た。
 
 弊会は肥料の殻の問題として、プラスチック含有被覆材を環境中に排出することを抑制するため、肥料袋に注意書きの記載やチラシの配布などにより改善を進めてきた。加えて各メーカーも、分解性のある素材への転換を図ってきた。
 然しながら、海洋漂着プラスチック問題は国際的に大きな問題となっており、業界全体で一層の対策を講じる必要性があると考える。
 
 
対応策

肥料業界として、以下の基本的な取組み方針を表明する

  1. 従来から被覆肥料殻の農耕地からの流亡防止のため、包材などへの記載などにより農家へ注意喚起を行ってきたが、流通・農家との協力を深め、継続して一層の強化徹底を図る。
     
  2. 被覆肥料殻の環境中での分解性について、更なる向上を目指し、併せて被覆樹脂使用量の削減に向けた技術開発を継続して進める。
     
  3. 他の機能性肥料の活用場面の拡大などを推進する。

以上

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