化学肥料Q&A


質問U−1. 化学肥料と有機質肥料はどう違うのですか。


化学肥料とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。有機肥料は動植物質を原料とした肥料です。

図B62

 化学肥料とは、化学的工程を使って無機質原料から作られた肥料です。現在、使われている肥料の大部分は化学肥料です。尿素や緩効性肥料などは有機化合物ですが、これも化学的工程で作られるため化学肥料です。塩化カリウムのように鉱石を掘り出し、粉砕・選鉱などをするだけで、ほとんど化学的工程を必要としない肥料もありますが、これも無機質原料を使っているために化学肥料です。
 有機肥料とは、動物・植物性の有機物のうち肥料成分(窒素・リン・カリウム)を含むものを原料とした肥料のことです。原料・工程などによって公定規格が決められています。たい肥・米ぬか・家畜ふん尿・下水汚泥などは、有機物質が主体ですが、公定規格が決められてなく、特殊肥料に指定されているため、法律上では有機肥料とはいいません。
 有機肥料は、土壌に施用した後は、いったん微生物によって分解され無機化してから植物に吸収されるため、効果がゆっくりとしています。また肥料成分や副成分の含量が低いので、濃度障害や塩類集積などが現れにくい利点があり、農産物の品質もよくなりやすいともいわれています。有機物は微生物の餌(エネルギー源)となるため、土壌の微生物活性などにも影響します。
 しかし有機肥料は、供給量が限られ、家畜飼料など他用途との競合もあるため、価格が高く、肥料としてはふんだんに使えるものではありません。植物は本来無機養分で生育できるのですから、化学肥料をうまく使い、まず生産性をあげ、さらに品質も栽肥料とは 培技術の工夫により高くするのが農業の本質だと考えます。


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