化学肥料Q&A


質問T-2. 肥料の歴史を教えて下さい。

肥料の歴史は農耕の始まりとほとんど同時に始まったと考えられます。近代的な化学肥料の生産は19世紀の中ごろから20世紀初頭に始まり、農業生産に大きく貢献しました。

図F6

 農作物を収穫して持ち出せば、やがて土壌で養分が不足して収量が低下してしまいます。養分を補うために、古くから山林・原野の野草や下草、人間や家畜の排泄物、マメ科植物の緑肥などが使われてきましたが、19世紀になると産業革命後の人口増加で、食料の供給が不安になっていました。
 1840年には、リービヒが植物は無機栄養で生育することを明らかにし、化学肥料使用の基礎を作りました。イギリスのローズは過リン酸石灰を1843年に生産開始しています。窒素肥料の生産はやや遅れましたが、20世紀に入って石灰窒素、硝酸塩肥料などが作られ始めました。もっと重要なのは、1913年のドイツのハーバーとボッシュによるアンモニア合成工業の成功です。
 日本でも19世紀末から20世紀初頭にかけて化学肥料生産が始めら、昭和の初年にはすでに有機質肥料を上回るようになっていました。太平洋戦争後にも、まず肥料工業の復興が優先され、食料不足の解決に貢献してきました。



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